要介護者のいる住居に訪問し、身体介護や生活援助をするのが訪問介護の仕事です。要介護度が低い高齢者に対しては、生活援助だけをする場合もあります。これは生活全般のサポートで、健全に日常生活を送られるようにするものです。高齢者向けの食事づくり、掃除、洗濯などが主な仕事になります。生活援助での食事づくりのポイントはこちらのサイトからも学べるので、チェックしてみてください。
ほかには必要品の買い出し、薬の受け取りなどの仕事があります。生活援助では生活すべての援助をするわけではなく、高齢者自身がつらいと感じる部分だけ援助をするのが基本です。高齢者が健康を維持するコツは、できることはすべて自分でしてもらうことです。身体や脳を動かすことで、心身によい意味で刺激を与えられます。運動機能の低下を防いだり、認知症のリスクを抑えたりできるわけです。
訪問介護員は高齢者がどこまで自分でできるか見極めて、必要最低限の援助をしてあげましょう。大切なのは高齢者の身体に負担をかけすぎず、かつ怠けぐせがつかないようにすることです。要介護度は高齢者により異なるので、それに合わせて生活援助の内容を調整します。
訪問介護員の雇用形態は多種多様であり、正社員のほかに非正規雇用としての募集も豊富です。自身の生活スタイルに合わせて働けるのが魅力で、仕事と家事の両立をしたい人が大勢応募しています。1日4時間だけ働きたいなど、時短勤務をしたい人にも好都合でしょう。訪問介護員になるためには、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修などを修了する必要があります。